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小説を書いたり、紹介したりします。現在は『恋ってなんなの?』を連載中です。

恋ってなんなの?〜3話〜

タッタッタッ
もう、他の生徒は帰ってしまい、静かな校舎に階段を駆け上がる音が響く。

「…話ってなんなのよっ…」 

『話があるから、屋上にきてほしい』
ショウ君はそう私に囁いた。
話って事は告白の返事だと思う。答えは、ショウ君の事はなんとも想ってないから、いいえ と決まってる…

「…もう、昨日といい、今日といい…なんなのっ」
勢いよく屋上の扉を開けると、人影が2つ。
(ショウ君と…誰…?)
ショウ君の隣には女の子いた。

「っ!…だれよ、あんた」
ショウ君の隣にいた女の子がこちらをにらみ、近づいて私を指差した。
「えっ、わ、私は星野サクラ」
その気迫におされ、そう答えてしまった私に女の子はさらに険しい顔になった。
「ちょっと、あきっ!落ち着いて」
ショウ君が間に入る。
「…ごめん、星野さん。話があるんだけど、また今度でいいかな。じゃ…」
「あ…うん」
ショウ君を追う様に
「あたしも帰る」
あき という女の子がこちらを睨んで行ってしまった。

「…はぁ」
あの子、だれ?ショウ君と仲良いの??
なんだか、悔しくて地面を蹴った。
別になんとも思ってない…はずなのに…

続く