恋ってなんなの?〜4話〜
雲一つない空を見上げながら、登校中。
(うーん…どうしよう。どんな顔してショウ君に…)
そんな風に考え事をしていた。
「あ、おはよう」
「ふぇっ!?」
振り返るとショウ君が…。
なんで、なんで、なんで、と動揺しながら口をパクパクしたいたら、ショウ君が顔をのぞきこんできた。
「えっと、大丈夫…?」
「大丈夫っ」
私はそれだけ言うと、学校へと走った。
「…え?」
「どしたの、サクラ。最近変だよ?」
「え…ミミ…なんて?」
はぁはぁ言いながら尋ねる。
「…何があったの?そんなにはぁはぁって息がきれるほど走ってくるなんて…」
そこで、ミミはハッ と顔を上げ、叫んだ。
「もしかして不審者!?ストーカー!?」
「…は?」
「サクラは私の物なんだから!サクラは私が守るからねっ!だってサクラは私のこいび…」
「何言ってんの?」
私はすかさず そうツッコむと、ミミをゆかちゃんが冷たい目で見て、
「…百合にめざめた…?」
「いや、だから何言ってんの?」
そんな事を話していたら、ミミが急に
「あ、ねぇねぇ、この前ショウ君が…」
がたッ
私は思わず”ショウ君”と聞いて立ち上がってしまった。
「あ…ちょっ、と、トイレいってくるっ」
慌てて私は教室を出た。 ミミとゆかちゃんの
「サクラ、やっぱし、変だよね?」
「うん」
という会話が聞こえる。
「…なんで」
トイレの扉の前で、思わずつぶやく。
「何でこんなに気になるの…っ」
続く